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全教科の成績をアップさせる方法

全教科の成績をアップさせる方法

中学生には定期テストがあります。中間テストや期末テストなどです。これらのテストで点数が取れないと内申点が高くなりません。公立高校に行くならば、この内申点が必要です。(私立高校でも必要なところはあります。)

 

なので、中学生はテスト前になると結構必死にテスト勉強をして少しでも点数を取ろうとするものです。頑張ろうとすること自体はとても良いことだと思いますし、がんばって欲しいと思います。そうして一所懸命に勉強してテストに臨むのですが、非常にもったいないことをしている生徒がかなりの割合でいることにびっくりします。

 

その生徒たちはテストの問題をきちんと読んでいないのです。つまり、何を聞かれているのかがわからないのです。なんとなく問題文を読んで頭に思いついたことを答えに書く生徒がどれだけ多いことか・・・勉強ができるできないに関係なく問題文を読まない生徒はいます。

 

例えば社会などの問題で「職業選択の自由は何権の一種か答えなさい」という問題に「憲法第22条」などと答えてしまいます。この生徒は勉強して「職業選択の自由が憲法第22条に関係している」ことを知っているのです。でも、問題では権利を聞いています。問われている内容がもしわからなくても「自由権」とか「社会権」などと権利の名前を書いておけば正解する可能性が残ります。しかし、この生徒は勉強しているのに正解率0%の答えを書いてしまっています。とても痛いです・・・

 

当たり前すぎることなのですが、何を聞かれているかがわからなければ答えがボケてしまうのは当たり前です。つまり文章読解力が必要なわけです。そんなに難しい文章読解力でなくていいのです。聞かれたことが何か?を一言でいう練習をすればいいのです。

 

理科でも同じようなことは起こります。問題文で「◯◯はどんな状態でしょう?」と聞かれたら一言で「状態」を聞かれているわけです。状態は「気体・液体・固体」の3種類だけです。問題で聞かれている内容がわからなくても「気体」とか「固体」とか答えれば正解する確率は33%です。しかし、「二酸化炭素」とか答える生徒がどれだけ多いか・・・

 

数学でもそうです。「お釣りは何円でしょう?」と聞かれているのに「買った金額」を答えてみたり、「速さ」を聞かれているのに「距離」を答えてしまっていたりする生徒が本当に多いです。

 

そして問題なのが、間違った本人は「ちょっとしたミス」と思っているところです。これは「ちょっとしたミス」ではありません。「堂々としたミス」です。なのでまずは問題文で「何を聞かれているのか?」を一言で答えれる文章読解力をつけることが全教科アップの近道と言えるでしょう。