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転塾を考える時に知っておきたいこと

転塾を考える時に知っておきたいこと

塾に通わせているものの子どもの成績が伸び悩んだり、子ども自身が「塾を変わりたい」と言い出すことがあります。今の塾で本当に良いのか、転塾した方が良いのか悩んだ時、何を基準に判断すれば良いのでしょうか。

まずは子どもに必要な学習を見極める
 塾選びの際は、志望校や塾の知名度よりも、家庭や子ども本人が塾に何を求めるかを優先します。補習型の塾で基礎学力が付いてきたのであれば、応用問題を学べる塾への転塾を視野に入れても良いでしょう。
 逆に、学校の授業のつまずきを改善したいなら厳しい進学塾は合いません。まずは今の子どもの状態を見極め、どういう学習が必要かを明確にしましょう。その上で、塾に「こんな学習を期待していいですか」と直接聞いてみると良いです。

先生に質問して転塾の目安に
 今の塾が子どもに合っているかどうかを確認したい時は、先生に子どもの学習状況や塾の方針について質問してみます。ただ、質問が曖昧だと無難な答えしか引き出せませんし、単に「任せてください」とだけ答える先生もいます。質問は下段表をご参考に。
 先生個人を責めるような言い方ではなく、「親の役割を教えてほしい」「親も心づもりをしたいので」などと聞き方を工夫するのが、うまく聞き出すコツです。具体的で納得できる回答が返ってくれば、転塾の必要はありません。

転塾後の生活をシミュレーション
 生活や学習のリズムが大きく変わるため、転塾は思った以上に大変です。転塾前に今の塾を1週間ほど休み、検討している塾で体験講習を受けながら、転塾後の生活・学習のシミュレーションをしてみましょう。授業の進み具合や宿題の量、子どもに求められる学習レベルを確認し、今の塾と比べて本人に合うかの見極めを。特に春期講習は新しい塾生向けのカリキュラムで、入りやすい雰囲気なのでおすすめです。

<取材協力>
小川 大介さん(個別指導教室SS-1代表)
子どもが短期間で結果を出すコーチング技術など独自の指導法を確立。教育系雑誌やウェブ、書籍への執筆多数。