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成 績 ア ッ プ の 3 条 件「 学 習 環 境 を 見 直 し て み よ う 」

成 績 ア ッ プ の 3 条 件「 学 習 環 境 を 見 直 し て み よ う 」

「勉強は頑張っているのになかなか成績が上がらない」「勉強に集中できない」と子どもの学習に頭を悩ませる方は多いはず。その原因は、学習環境にあるのかもしれません。個別指導教室「SSー1」の小川大介さんは、能力を伸ばすには、やみくもに勉強時間を重ねるのではなく、3つの条件のクリアが必要と話します。効率的に成績をアップさせるために必要な3条件とは何でしょう。

安全とリラックスが集中力を高める

勉強に必要な一つ目の条件は「安全」。体に合った勉強机やイスなど、安全な学習環境が家庭や塾にあること、またリラックスできる場所があることが大切です。リビング学習は集中できるとよく言われますが、これは、大半の子どもは適度にノイズがあるほうが集中しやすいため。家族の気配が感じられるので安心でき、リラックス感が勉強効率を高めます。家族の行動に大きく影響されるので、例えばお父さんが新聞を読んでいる間など、リビングに適度な集中の時間が流れる時間に一緒に勉強するといいですね。また、じっくり考える勉強はリビングで、暗記は一人で没頭できる勉強部屋で、とメニューに応じて分けるのもおすすめです。

反抗期にも効果的な親の励まし

2つ目は「信頼」。親が子どもをほめて励ますことで、信頼感と自信が生まれ、集中力が高まります。分かっていてもついつい怒ってしまう、という場合は、夫婦間で意識的に子どもの長所を話し合う日課を作るといいでしょう。ふとした瞬間にも落ち着いて子どもに対応できます。特に勉強に大きく関わるのが、反抗期の子どもとの付き合い方。反抗期は、自立したいけれど自信がなく、不安でもやもやした状態。『〜しなさい』という命令形ではなく『〜してみたら』と提案型で本人に選択権を渡し、できていることは具体的にほめてあげましょう。「自分でできる」という自信が生まれた時、反抗期は嘘のように収まります。

少しの負荷がやる気を引き出す

3つ目は「適度なストレス」。子どもが最もやる気になれるのは、ちょっと頑張れば解けるような、少しの負荷で解決できる問題。まずは1週間の勉強のメニューを全て具体的に書き出し、得意の度合いで「○」「△」「×」に分類してみます。少しの努力で解ける「△」を、余裕で解ける「○」になるよう重点を置くと、子どものやる気がアップします。また、取り組む時間もポイント。子どもが元気でやる気のある時間帯に「△」や苦手な問題に挑戦します。解けない「×」問題は翌月「△」にすることを
目指しましょう。また、暗記学習は夜寝る前に行い、翌朝もう一度見直すことで記憶を定着させます。

<取材協力>
小川 大介さん(個別指導教室SS-1代表)
子どもが短期間で結果を出すコーチング技術など独自の指導法を確立。教育系雑誌やウェブ、書籍への執筆多数。