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やる気を伸ばす言葉遣い

やる気を伸ばす言葉遣い

保護者が発する言葉は、子どもにとって想像以上に影響力があります。一生懸命に思いを伝えるだけでは、逆効果になるケースも。子どもが自信を持ち、能力を発揮するには、どんなことに気を配りながら声をかけたらよいのかについて、具体例を挙げながら紹介します。

父母で役割分担し心にゆとりを
わが子に「何をやってもダメだね」などと厳しいひと言を放ったり、毎晩「早く寝なさい」と言い続けていませんか。感情を抑えられず、思わず出てしまうこのような言葉。キツい言葉は子どもの心を暗くし、しつこい言葉は頑張る気持ちを逆撫でしてしまいます。
 
 やる気を促したいのなら、他人の子を預かっているくらいの感覚で、少し距離を置いて接してみてください。冷静な気持ちで子どもと一緒に生活習慣を見直すなどの対策を話し合えるのでは。お母さんが熱心だったら、お父さんはよきフォロワーに回りましょう。父母で役割分担ができれば、おおらかに接する心の余裕が生まれ、自分が発する言葉にも細心の注意を払えるはずです。

子どもを愛したくさんほめて
 特に学習面のやる気を高めるには、保護者は〝いい親〞を演じるとよいでしょう。例えば、テストの結果で×印に目がいきがちですが、「ここができているじゃない!」と、正解した事実を認めます。
 また、勉強したあとには「3時間も集中して、よく頑張ったね」。成績が伸びたら「の頑張りが効いたんだね」と。このように普段から様子をよく観察し、努力したことを具体的にほめると、子どもは素直に喜び、学習に対して意欲的になれると言えます。

 そして保護者は「この子が生まれてきてくれてうれしい」という気持ちを持ちましょう。毎日、親子で会話を楽しむ時間を作り、子どもが勉強に疲れていたら、そっと抱き締めることも大切。なぜなら、人は心が安定していると、備わっている能力を存分に発揮し、目標を達成できるからです。大きな愛で子どもを包み込むことこそ、保護者がすべき最大の務めなのではないでしょうか。