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タイプ別 塾選びを成功させるコツ

タイプ別 塾選びを成功させるコツ

塾で大きな成果を上げるには、まず子どもの性格や能力に合った塾を選ぶことが求められます。そこで、塾を知り尽くした「塾ソムリエ」の西村則康さんに、塾を選ぶ際のポイントや、子どものタイプごとにおすすめできる塾について話を伺いました。

塾に通わせる目的と子どもの素質で判断を
 あまり考えずに塾を選んだ結果、「先生が志望校の受験に詳しくない」「塾の友だちと遊ぶ時間が増えてしまった」という話はよく聞きます。塾には受験対策のために応用力を養う塾と、学校の勉強の補習として基礎学力を身につける塾があります。まずは子どもを塾に通わせる目的から、応用・基礎のどちらの塾が適しているかを見極めましょう。
 
 そして、子どもの「心」と「行動」のタイプも、塾選びをするうえで大切なポイントになります。下の図で、お子さんはA〜Dのどれに該当しますか。4つのタイプ別に最適な塾を紹介しますので、参考にしてみてください。ただし、どんな塾でも合わない面はあるもの。成果がなかなか上がらないのなら、客観的な視点で原因を探り、保護者が積極的に関わることで改善を図ってほしいと思います。

A・Bの子ども(上図)は…
授業がメインの集団塾が合う

 心がたくましく行動がせっかちな子は、受験対策のための授業に重点を置いている塾が向いています。勉強が面白く、友だちと競争することで学力がアップしていくため、保護者は温かく見守っていればよいでしょう。
 一方、心はたくましいが、行動がおっとりした子の場合は、カリキュラムの進度が速くなく、宿題を多めに出す塾に。頑張りすぎて夜遅くまで勉強する傾向があるため、保護者が生活リズムの管理をしてあげてください。

C・Dの子ども(上図)は…
相談できる環境を重視しよう

 心が繊細だが、行動がせっかちな子には、自習室が完備され、理解できるまで先生が付き合ってくれる塾がおすすめ。保護者は子どもの学習の様子に目を配り、必要に応じて先生に相談しましょう。
 最後に、心が繊細で行動がおっとりとした子についてです。拘束時間を短めにすれば集団塾に通わせてもよいのですが、スランプ時の対策をしておくことが大切。家庭教師など、子どもを叱らずに励ます家族以外の存在が重要になってきます。子どものタイプが把握できたら、冬期講習に参加してみましょう。実際に先生や教室の雰囲気を感じてみることで、よりマッチした塾選びができると思います。

<取材協力>
西村則康さん
30年以上中学・高校受験指導に従事し、現在は日本初の「塾ソムリエ」として活躍されている。